トーンが気に入らなかったら?返金してもらえるの?
まず、信号がアンプに送られないなど、ピックアップとしての基本的な機能を果たさない状態の欠陥品については、ご購入後1年間に限り保証させていただきます。カバーが外された痕跡がある、キズがある、など商品が配達時の状態と異なる場合は返品をお受けかねます。保証対応は当方の判断により、お買い上げいただいた個体のリペア、もしくは同一モデルの新品との交換とさせていただきます。
次にお買い上げいただいたピックアップのサウンドが求めていたものと違っていた場合ですが、結論から言いますと、返金はいたしかねますが、各お客様につき一度に限り、25ドルの手数料をいただいた上で、別のSkatterbranesピックアップモデルと交換させていただきます。また、交換にかかる送料はお客様のご負担となります。交換商品として上位モデルをご指定の場合、商品価格の差額もご請求させていただきます。価格の安いセットと交換される場合は、25ドルの手数料と送料のみのご請求となり、商品価格の差額はお支払いできませんのでご了承ください。
ご参考までに、以下は自分のトーンを捜し当てる道程での、メーカー対カスタマーの責任範囲に関する私の見解です。世間でP.A.F.クローンと呼ばれるピックアップが話題を集めるようになり、私自身も多くを買って試してきました。ユーザーとして、私がメーカーに求めることは、ピックアップがちゃんと機能することです。弦振動をピックアップが拾い、それを電気信号に変換してボリュームポットへ送信する…。この機能面に不具合がなければ、そこから先の自分の個人的なサウンド嗜好についてまでメーカーに責任を求めることはありません。サウンドが気に入らなかったら?その時は売却してきました(そこで常に金銭的損失は発生しますが)。でも、そうして自分の探している音について理解を深めてゆき、どのピックアップを買えばいいのかが分かるようになってきたのです。トーンクエストには楽しいことやエキサイティングな発見だけでなく、お財布と向き合い、自分の希望と財政的制限のジレンマも常につきまとうものと言えるかもしれません。
Skatterbranesは製作者である私好みの音を奏でるように巻かれていますが、幸いにもこれまでのところ、顧客の皆様にもご好評をいただいています。まだお試しでない方のご期待に添える品質と性能であると自負しております。注:このサービスはSKATTERBRANE(アメリカ)から直接購入した場合のみ有効です。
Q: A2マグネットとA5マグネットの違いは?
A: A2マグネットはよりコンプレッションしやすく、よりソフトな、よりビンテー ジ寄りのトーンが特徴です。豊かな中音域、クリーミーなフロント、ドライでギ ター材の特性をストレートに表現するリアトーン。ボリュームを絞った時のピュ アなトーンはA2マグネットならではです。50年代のP.A.F.にはA3、A4、A5マグネ ットを使用した個体も散見されますが、やはりA2マグネットのP.A.F.が大部分を 占めます。
一方のA5マグネットのトレードマークは、よりモダンで攻撃的なサウンドとなり ます。高音域と低音域が強く出るため、その一方でミッドレンジが目立ちません が、実際はミッドが弱いというよりは、強調されたトレブルとベースによって相 対的にそのように聞こえると言ったほうがいいでしょう。A2マグネットに比べ、 より硬質でコンプの弱いトーンを放ち、よりダイナミックでタッチに敏感である という性質を持っています。フロントとリアピックアップをミックスさせ た、ピッキングによる表情をつけやすい、非常に生き生きとしたそのサウンドは 、まるでストラトのミドルポジションのようです。ネックピックアップは、ダー クなサウンドのギターでは明瞭さを、一方軽めのサウンドのギターでは重量感を 音に付け足してくれる感じです。リアピックアップではジャリッとダーティな、 あのロックサウンドが得られます。ボリュームを絞ってやれば、一転して柔らか なサウンドだって奏でてくれる、そんなマグネットです。
Q: YinbranesやYangbranesといったスタンダードモデルとEarthbranesなどのRaw モデルとの違いは?
A: ビンテージスタイルのピックアップカバーに、ピックアップ裏側から見えるUSA 製#5-40スクリューや「PATENT APPLIED FOR」や「PAT No.」といったデカールな ど、外観のオリジナル再現度にも拘るファン向けの、オリジナルに忠実なディテ ールを与えられたモデルがEarthbranesやWoodbranesです。そして最大のセールス ポイントは、ビルダー自らが選りすぐったプレミアムグレードのマグネットを使 用し、ビンテージP.A.F.だけが持つ特性を最大限に再現しているところにあり、 これらすべてのフィーチャーが$100~150のアップチャージとなって価格に表れて います。もちろんスタンダードモデルにも、肝心のサウンドを司るマグネット には、P.A.F.ピックアップレプリカとしてのクオリティを満たす非常に上質な素 材を使用しています。ただ、外観上はRawモデルほどレプリカ再限度が高くないと いうことになります。
Q: スタンダードセットにEarthbranesに使用されている無垢カバーをオプシ ョンで選択できないの?
A: 外観上のオリジナル再現度に拘らない、純粋にP.A.F.のトーンだけをなるべく 安価で提供するためのモデルがスタンダードセットです。ビンテージスタイルカ バーだけで標準カバーよりも$80価格が上がってしまうため、無垢材のカバーが欲 しい方は$100のアップチャージで、カバーだけでなく、ハンドセレクトされたビ ンテージタイプのマグネットとP.A.F.デカール、USA製#5-40スクリューといった アップグレードの施されたRawモデルピックアップをお求めになることをお勧めし ます。
Q: じゃあ、トーン的にはWoodbranesやEarthbranesだけど、$395~$450も出費できない場合は?
A: そういう方にはWaterbranesがピッタリ!おそらくSkatterbranesラインアップ中、一番誤解されてしまっているモデルではないでしょうか。このモデルはカバーおよびポールピースには標準タイプを採用、ベースプレートのデカールはなしと、スタンダードに準じたスペックですが、肝心のマグネットにハンドセレクトされた上位素材が使われています。ピックアップの裏側やカバーにヴィンテージと同じルックスを求めないが、トーンだけは譲れない!という方のためのモデルです。古くからのSkatterbranesファンの方にはMar-T I-Vのモデル名でお馴染みですね。
Q: どのモデルが一番人気があるの?
A: マグネットタイプの違いを除けばYinbranes、YangbranesそしてQuiescence Branesは基本的に同一モデルなのですが、これらが現時点でのトップセラーになります。ただし、Earthbranesがこれらのモデルをまとめてごぼう抜きするのも時間の問題のようです。無垢のカバーを自らの手で自然に、しかも短時間でオールドライクなルックスに育てあげることができるのも、大きな魅力のひとつのようです。この無垢カバーモデルをラインアップに追加してからというもの、Earthbranesの人気急上昇度は目を見張るものがあります。
Q: Woodbranesって売れてますか?
A: 今のところ、Woodbranesはしょっちゅう売れるモデルではないようです。確かに高価なセットということもあるのでしょう。あのカバーの原価を考慮すると、致し方ないのですが。ただ、このカバーの素晴らしさは写真では伝えきれないところがあることも事実です。Skatterbranesのすべてのカバー同様、素材はジャーマンシルバー。無垢カバーと相対する、まばゆい輝きを放つニッケルメッキ仕上げとなっています。シャープなエッジなど、まさにオールドP.A.F.そのものと言える出来栄えで、エスカッションと組み合わせた状態でみると、非常に説得力のあるルックスです。
Q: トラスロッドカバーも自家製ですか?
A: いいえ、トラスロッドカバーはヨーロッパで委託製造させています。これらのトラスロッドカバーはレプリカ製品の最終アンサーといっていいほど、当時のカバーの特徴を余すことなく再現しており、むしろビンテージギターそのものにも載せていただけるほどのクオリティです(オリジナルは入手困難なうえに大変高価ですので…)。
Q: どうしてハムバッカーしか制作しないの?
A: 実は最近P-90タイプのピックアップモデル、Firebranesをラインアップに追加したばかりです。まだ販売して間もないですが、ご愛用者の方々には大変ご好評をいただいております。カスタマーフィードバックセクションで、ユーザーの方によるデモクリップもございます。
Q: エンドース契約して、ピックアップを無償提供してもらうことってできるの?
A: これまでにそういった例はありませんが、今後、そのミュージシャンによっては検討の余地がありそうです。そう、彼がデレク・トラックスなのかフレッド・スムートなのかによって…(「スムートって誰?」ですって?そう!そこなんです!お分かりですね?)。
Q: ディーラー(契約販売店)ってあるの?
A: カスタマーの皆さんとダイレクトでお付き合いがしたいため、現在のところディーラー網の構築は考えていません。そういったビジネスライクな付き合いが苦手ということもあり、いわゆる生産ラインや商用アカウントといったものを設けて、本格的なビジネスにしようという気がないのです。ユーザーの方々とダイレクトにコミュニケーションをとり、メールでの問い合わせに直接回答する…。このやり方で今後も続けていきたいと思っています。
A: これについては、私の興味の対象がギブソンレスポールに限定されるので…申し訳ありません。ピックアップ制作は私の趣味の延長線上にあり、フェンダースタイルのピックアップには同じような情熱を注ぐことができないと思われるため、今後も取りかかる予定はありません。それに現行ラインアップの制作・販売だけでも相当な作業量ですので。
Q: もっと「ホット」なやつが欲しいんだけど。13kくらいあるピックアップは作れないの?
その認識は、たとえば目盛りが12まであるアンプのほうが10までしかないアンプよりも、より大きな音を出せると単純に考えてしまうのと似ていますね。性急に答えを求めてしまって、ひとつの要因にだけ目を奪われてしまうのは人間よくあることですが、こうして誤説が続いてしまうものなのです。
驚かれるかもしれませんが、P.A.F.タイプのピックアップでも、13kピックアップよりも大きな音やよりきついオーバードライブが得られるのをご存じですか?深い話になりますので、その原理の一部だけをご説明します。
P.A.F.ピックアップは42awgというワイヤーを使用しています。これは43または44awgワイヤーよりも太いものです。ワイヤーが細くなればなるほど、抵抗は大きくなります。また、細いワイヤーは太いワイヤーに比べてボビンに巻きつけられる回数が多くなりますね。
仮にその他の条件が同じだとすると、回路内の抵抗が大きいほうが高音域は減衰し、出力も低くなってしまうのです。
P.A.F.の場合、ワインドパターンにもよりますが、ボビンスペースいっぱいに巻かれた場合、抵抗値はせいぜい9~9.5kあたりで頭打ちになります。もしもっと巻こうとすると、43または44awgといったより細いワイヤーを使用することになりますが、巻けば巻くほど新しい一周の距離は長くなり、ポールピースからもどんどん遠ざかっていくことになります。このこともエネルギーに影響してくることを覚えておく必要がありますね。
しかし、肝心な点は以下の例をもって説明させていただくことです。あくまでも例に過ぎないのですが、無理のない分かりやすいものかと思います。
[P.A.F.] [42wagワイヤー] [10,000回転] = 8K ohms(ボビンいっぱいに巻かれた状態)
[モダン高出力ピックアップ] [44awgワイヤー] [10,000回転] = 12K ohms(まださらに巻くスペース有り)
上記のような場合、実はP.A.F.のほうが高い出力を出すのです。それはなぜか!?そう、抵抗値が低いからですね!同じコイル回転数の状態では抵抗値が低いほうがパワーがあるということです。この状態からモダンピックアップのほうをP.A.F.と同じ出力が得られるようにするには、高めの抵抗値を補うべくさらにワイヤーを巻いてやる必要があるのですが、一方で巻けば巻くほど抵抗も一緒に増えてしまうとうジレンマ…。
以上のとおり、抵抗値だけではピックアップの出力を知ることはできないということがお分かりいただけましたか?抵抗値から分かることは(もしワイヤーのゲージサイズがあらかじめ分かっていれば)、コイル回転数だけなのです。
個人的には出力が同じであれば、高音域がしっかり出るピックアップを選びたいですね。それは皆さんも同じことでしょう。
44awgワイヤーを使用してP.A.F.と同じパワーを得ようとすると、15%増しの11,500回転巻く必要があるわけです。当然、その分抵抗も増え、一方でハイはどんどん削られていってしまいます。このために多くのモダン高出力タイプピックアップは、A5やセラミックタイプといった高音域を強調してくれるマグネットを採用しているということです。